【教員向け】はじめてでもOK!ChatGPTの使い方と仕事に活かすプロンプトのコツ
さて、step 1 では「生成AIとは何?」という基本について押さえました。
次は 実際に触ってみる番です。
生成AIを触ってみるにあたって、最初は文章生成AIを使ってみることをおすすめします。
文章生成AIは
- コツを知らなくても狙った結果を得やすい
- 日常生活や教員の業務改善に使える場が多い
という特徴があるからです。
文章生成AIと言っても、
- Chat GPT
- Google Gemini
- Microsoft Copilot
- Claude
- Grok
などなどたくさんあります。いっぱいあって混乱するかもしれませんが、初めて使う人は
- Chat GPT
- Google Gemini
のどちらかを選んでおけば間違いありません。
この記事では
- ChatGPTの始め方
- 欲しい結果を得るための「プロンプト(指示文)」
について、パソコンやインターネットに全然詳しくない人でも大丈夫なように解説していきます。Geminiもほとんど同じように使うことができます!
「ChatGPTならもう使ったことがあるよ」という方はプロンプトの解説まで飛んでいただいて大丈夫です。

とにかくわかりやすく教えるから安心してね!
最初にこれだけ:1分で「使える」を体験しよう
ChatGPTは登録不要かつ無料で試すことができます。
以下のリンクからChatGPTにアクセスするだけで使い始めることができます。
開いたら以下のような画面が表示されますので、中央の入力欄にChatGPTに聞きたいこと・やって欲しいことを入力します。

初めてだと何を入力すればいいの?ってなるかもしれませんが、何でも良いんです。
でも
でも
でも大丈夫です。

何を聞いても良いのだけど、場合によっては正しい答えが返ってくるとは限らないことに注意!
たとえば、「冷蔵庫に豚肉とネギともやしが余っているんだけど、夕食におすすめのレシピはある?」と聞いた場合は、以下の答えが返ってきました。
① 豚肉・ネギ・もやしの【中華炒め】(10〜15分)
一番簡単&失敗しにくい
材料
- 豚肉
- ネギ
- もやし
- ごま油
- 醤油・酒・鶏ガラスープの素
- にんにく(あれば)
作り方
1. フライパンでごま油+にんにくを熱し、豚肉を炒める
2. 火が通ったらネギ→もやしの順に入れる
3. 醤油・酒各少々、ガラ少々で味付け
4. 仕上げに黒胡椒 or ラー油で完成
👉 ご飯が進む系。卵を落としても美味しい!
中略(その他「豚肉ともやしのネギ塩炒め」「豚肉・ネギ・もやしの味噌スープ」「豚肉ともやしの簡単蒸し(ポン酢かけ)」の合計4通り紹介してくれました)
(中略:その他4つのレシピが返ってきていました)
もしよかったら教えて👇
- 家に**調味料(味噌・ポン酢・オイスターソース等)**はある?
- ガッツリ系か、あっさり系がいい?
それに合わせて1品に絞ったレシピも出すよ!
初めて使った人は、思った以上に簡単に使えて、想像を超えるクオリティの返信が来たと驚いているかもしれません。
少し業務っぽいことも頼んでみよう
それでは次に、ちょっと仕事っぽいことも頼んでみましょう。
今回は保護者向けに成績表の返却期限を案内する文章を作ってもらいましょう。
こういう仕事って、日本語の言い回しなどに気をつかって地味に時間を取られてしまいますよね。
先程の夕食のレシピと話題が変わりますので新しいチャット(=会話)を立ち上げましょう。
以下のように左上のアイコンをクリックすると新しいチャットを立ち上げることができます。

新しいチャットが立ち上がったら記入欄に
と書いて送信します。
結果、以下のような文章が返ってきました。
保護者の皆様
平素より本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
さて、先日お子様に配付いたしました成績表につきまして、内容をご確認のうえ、6月1日までにご返却くださいますようお願い申し上げます。
返却の際は、所定の確認欄へのご記入・ご押印(またはご署名)をお忘れのないようご確認ください。
ご不明な点等がございましたら、担任までご連絡ください。
お忙しいところ恐れ入りますが、期限までのご対応にご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
今後とも本校の教育活動へのご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
—
もし「より簡潔にしたい」「紙配布用/メール用にしたい」「さらにかしこまった表現にしたい」などのご希望があれば、その用途に合わせて書き直します。
自分でゼロから作るよりも圧倒的に早く、丁寧な文章ができましたね。今回はこちらの指示が曖昧だったこともあり、AIが行間を補完しながら文章を作成してくれました。
このままだと

一般論としては良いけど、うちの学校ではそのまま使いにくい
と感じるかもしれません。
そこで使うのが、プロンプト(=指示文)です。
アカウントの登録
基本的な使い方がわかったら、ぜひChatGPTにアカウントを登録しましょう。
アカウントを登録すると言っても、無料プランもあるので通常利用には料金は発生しません。
アカウントを登録すると次のようなメリットがあります!
- 会話履歴が残る
以前のやり取りを後から見返せるので、「あのとき作った文章」「使えた指示」を資産として貯められます。 - 同じテーマを“続き”で相談できる
後からでも会話の続きをすることができます。たとえば「学級通信の導入文→次は締めの文→次は見出し案」というように、同じ流れのまま改善していけます。 - スマホとPCで同じように使える
職員室ではPC、移動中はスマホなど、場面に応じて使い分けられます(同じアカウントでログインすればOK)。
スマホの場合はアプリをインストールしておくと便利です。 - メモリ機能で“好み”を覚えさせられる(必要ならOFFも可能)
ChatGPTには、チャットのやりとりの中からあなたの好みやよく使う前提を「メモリ」として覚えておく機能があります。 これにより、使っていくうちに「いつものやつ」をChatGPTが覚えておいて、空気を読んで答えてくれるようになります。
ただし、学校で使う場合は安心のために メモリをOFFにする選択肢もあります(設定で切り替えできます)。 - (必要になったら)有料プランに切り替えられる
まずは無料で十分!もっと快適に使いたくなったときにだけ、上位プランを検討すればOKです。
プロンプトを使ってAIを操る

プロンプトって突然難しそうなカタカナがでてきた〜!ってびっくりしないで下さいね。そんなに難しい話ではありません。コンピューターが苦手!カタカナ用語も苦手!という方にもわかりやすく解説しますね!
先ほどの保護者向け文書はいかがでしたか?
という人もいれば、
みたいな人もいるのではないかと思います。
それは先ほどの指示がざっくりしていたからです。
何も考えずに指示文を書くと、AIの出す回答は一般論としては優れているけどそのままは使いにくいものになってしまいがちです。
でも、これってAIだけに限った話ではなく、人間でも同じですよね。
たとえば新卒で入ってきたきらっきら✨️の新人の先生に、

成績表の返却期限が6月1日であることを案内する文章を作っといて!文章はていねいにね!
とざっくりな指示だけしたとしたら、情報が足りなくて新人の先生も「え?え?」と困りますよね。
そういうときは「もっとていねいに指示してあげた方がいいな〜」と思うのと同じで、AIにもていねいに指示をしてあげることで、出来上がるもののクオリティは上がります。
そして、そのAIへの指示文こそがプロンプト(=指示文)なのです!
基本のプロンプト(初心者はこれだけでOK)
AIが思った通りの出力をしないのは、あなたの意図がAIに正しく伝わっていないことが多いです。
そこで、まずは次のテンプレで指示してみましょう。
あなたは(役割)です。
目的:(何を作る?)
対象:(誰向け?)
前提:(状況・学年・場面)
条件:(文字数/トーン/形式)
素材:(元の文章や箇条書き)
禁止:(やってほしくないこと)
たとえば、成績表の提出期限を伝える文章ならこうです。
これをChatGPTに入力すると、以下のように返ってきます。
令和8年1月20日
保護者各位
〇〇中学校 ◯年◯組担任 〇〇 〇〇
成績表提出のお願い
厳寒の候、保護者の皆様には日頃より本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
さて、本日お子様を通して成績表を配布いたしました。内容をご確認のうえ、所定の期限までにご提出くださいますようお願いいたします。お手数をおかけいたしますが、円滑な事務処理のため、期日厳守にご協力ください。
記
・提出物 成績表(本日配布)
・締切 1月25日
・提出先 担任
・注意 保護者印の捺印が必要です
以上
このように、適切に指示を与えれば、文章生成AIを自分のゴーストライターとして使いこなすことができるんです!

どう?一気にそのまま使える文章に近づいたでしょ?
学校現場で使えるプロンプトの例5選
学校業務で今すぐ使えそうな例を5つ考えてみました。皆さんの勤務校の事情に合わせて使ってみて下さい。
学級通信の導入文を3案つくる
あなたは中学校1年生のクラス担任です。
目的:学級通信の導入文を3案作る
対象:中学1年生の保護者・生徒(学級通信を読む人)
前提:学年末に向けて、1年を振り返ることの大切さを伝えたい
条件:120〜160字/明るいトーン/3案(表現は被らない)
素材:
テーマ:中学校1年生の学年末に向けて、1年を振り返ることの大切さについて
禁止:不確かな事実の断定
所見の文案たたき台づくり
あなたは中学校1年生のクラス担任です。
目的:所見文の表現例を3つ作る(そのまま転用できるレベルの文案)
対象:通知表所見を読む保護者(および本人)
前提:生徒本人の「良さ」と「伸びしろ」を伝えたい
条件:丁寧/前向き/80〜100字/3案(表現は被らない)/強み→期待の流れ
素材:
特徴:
・ 授業態度:まじめ
・ 強み:粘り強い
・ 課題:発表は控えめ
禁止:断定的な評価/ネガティブに響く表現
個人情報は入力しないように注意してくださいね!
授業導入の発問案アイデア出し
あなたは理科教員です。
目的:授業導入で使える発問を5つ作り、各発問の意図も添える
対象:中学2年生
前提:教科は理科。単元は「電力」。日常の例から電力がどのような物理量かを理解させたい
条件:発問は短く明確に/5つ/各発問に「意図(ねらい)」を1〜2行で添える/難語は避ける
素材:
授業時間:50分
ねらい:日常の例から「電力」がどのような物理量かを理解する
文章の書き換え
あなたは中学校の生徒指導部の教員です。
目的:次の文章を、命令口調を避けつつ注意点が伝わる文章に書き換える
対象:中学生
前提:提出物や持ち物など、忘れを防ぎたい
条件:140〜200字/やさしいトーン/理由を1文入れる/行動を箇条書きで2点まで
素材:
(ここに元の文章を貼る)
禁止:威圧的・説教っぽい表現/不安を煽る表現/個人名の追加
最後に、プロンプトで大事なのは「指示の質」
生成AIが普及し始めた頃は、今と比べてAIがこちらの意図を汲むのが苦手でした。
そんなとき、適切なプロンプトを与えることによって魔法のように狙った文書が出力できるということが発見されました。
そのため定番プロンプト集なるものが流行り、プロンプト自体が重視されていました。

有料で販売なんかもされているよね
もちろんプロンプトは今でも重要です。
ただ最近はAIが進化して、昔ほど「特殊な呪文」がなくても欲しい形に近づけやすくなっています。だから、過度にマニアックになる必要はないと僕は考えます。
大事なのは、プロンプトを長くすることではなく、目的・対象・条件(文字数や形式)など「指示の質」を揃えることです。
そして、もう一つ効果が大きいのが、お手本(例)をAIに渡すこと。
次の記事で解説しますが、見本を与えるだけで、AIが一気に“仕事の相棒”に進化します。
まとめ

この記事では全く初めての人向けのChatGPTの使い方から、使いこなすための「プロンプト」という考え方を紹介しました。
使ううちに段々と
というのが理解できてきますので、ぜひ色々なことに使ってみて下さい!

